東洋運輸株式会社
生産性向上統括部 様

身近なスマートフォンを使用して、手軽にリターナブル物流容器を管理。
正確な所在管理で効率的な回転を実現

東洋運輸株式会社
東洋運輸株式会社は、東レグループの物流会社として設立され、運輸、物流センター運営、工場構内物流や回収物流を軸に、高品質な物流サービスを提供されております。  ➡物流・物流システムは東レグループの東洋運輸へ

自社でリターナブル物流容器を所有し運用するという運輸会社としては革新的な事業において、ハコラボQRアプリを利用いただいています。
導入より1年ほど経過したところで導入に至った経緯や、実際使用してみてどのような効果が見られたか、インタビューさせていただきました。

目 的 リターナブル物流容器の効率的な運用
課 題 ①高額なスチールラックの紛失防止
②所在、滞留日数の管理
効 果 目視検品やExcel管理の工数を削減し、現場、事務ともに作業効率が図れた

 貴社の取り組みについて教えてください

従来、反物輸送の現場は大きな労力と時間を要する手作業で行われていますが、現在、作業員の高齢化や2024年問題により、人手不足が大きな課題となっています。
そんな折に、弊社取引先様が工場施設内および物流の作業効率化のために、スチール製ラックを導入され、弊社も輸送のチャンスを頂きました。これに発想を得て、物流会社である弊社がラックを所有して運用することで、輸送作業における「手積み・手降ろし」作業を削減し、輸送作業の効率化を目指しています。このラックは「Standard、Sustainable、Saving cost」の3つのSを取ってS-RACKと名付け、商標登録も行いました。

 S-RACK導入効果について教えてください

S-RACK導入前は、大型トラックへの積込み、荷卸しにかかる時間はトラック1台当たりそれぞれ2~2.5時間費やしていました。導入後は、フォークリフトの利用が可能となりトラック1台当たり約20分と、およそ今までに比べ85%ほど時間短縮となりました。
また、手作業による荷捌きは、作業員の負担も多く体を酷使する作業が多くありましたが、S-RACK導入後は作業員の負担も格段に減りました。

 

 なぜラックをシステム管理する必要があったのでしょうか?

1つは、資産管理の観点からです。S-RACKは弊社が購入、またはお取引先様と共同購入して利用しているのですが、高額な為紛失のリスクを回避したいと思っていました。2つ目は所在管理を行うことで、S-RACKの効率的な回転を実現したかったからです。

 HACO Lab.(ハコラボ)を知ったきっかけを教えてください

弊社ラック製造を依頼したメーカーにラックの管理方法を相談したところ、HACO Lab.を紹介してもらったことがきっかけでした。

 HACO Lab.のQRアプリ導入の決め手を教えてください

専用ハンディスキャナやゲート方式ではなく、スマートフォンを使用する点です。生活に身近な存在であるスマホは操作指導もしやすく、今後ラックの利用促進を行う上で汎用性があると感じました。これにより大きな初期投資なく、ラックの在庫管理を実現することができました。

 QRアプリの利用方法を教えてください

ラックごとにQRコードを貼り、工場への搬入・搬出の際に、ドライバーがスマートフォンでQRコードを読み込んでいます。その読み込んだ結果がすぐにデータとして反映され、クラウド上でリアルタイムに確認できる点も管理をする上では非常にメリットだと思います。

 

 HACO Lab.に求めるものはありますか?

今後、弊社取引先様だけでなくより多くの企業様にS-RACKをご利用いただきたいと考えていますが、スキャン作業ができない現場もあろうかと思います。そういった際に、GPSなど自動で所在を管理できる機能があると便利だと思います。今後の機能向上に期待しています。

 貴社の今後の展望について教えてください

S-RACKを用いた輸送手段の標準化を広めて、テキスタイルに限らず様々な業界、業種のロール状貨物を扱う輸送の作業効率化を目指していきたいと思います。

S-RACKを普及においては、ハコラボQRアプリによる容器管理も併せて展開させたいと考えています。また、海外からの原反輸入作業においても、作業効率化が課題となっていますので、S-RACKの国際間リターナブル運用も検討中です。

東洋運輸様、この度はインタビューをお受けいただき有難うございました!
他業界へのS-RACKの普及を応援しています!

ハコラボQRアプリもリニューアルを繰り返しながら、貴社の事業をサポートして参ります。

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